冬の乾燥を防ぐ観葉植物

観葉植物は天然の加湿器
 もうひとつ加湿器を置く以外にも、効果的な冬の乾燥防止対策があります。観葉植物は〈天然の加湿器〉であることを忘れないでください。室内の空気が乾燥すればするほど、観葉植物は葉の蒸散活動によって空気中に水分を放出するという働きをします。
 また、観葉植物の蒸散活動をさらに高める方法があります。それは時間を決めて、葉に水を噴霧することです。空気の乾燥が激しいときには、一日に一度以上の噴霧が必要でしょう。その際、カーペットや敷物を濡らさないように気をつけてください。
 この他にも室内の乾燥を防ぐ方法がありますので、紹介しましょう。小石を敷いたトレーに水を注ぎ、その上に観葉植物の鉢を置くと、室内の湿り気をつくる効果があります。

有害化学物質の除去にも効果がある観葉植物
 観葉植物は、室内に湿り気を与える役割の他に、空気をきれいにするという効果もあります。
 いま室内汚染が問題となっていますが、室内空気から検出される有害物質のうち、代表格といえばホルムアルデヒドです。わたしたちの生活空間にホルムアルデヒドの発生源は無数にあります。ホルムアルデヒドはさまざまな樹脂に含まれ、ごみ袋、ペーパータオル、繊維製品、カーペットの裏打ち材、フローリング、接着剤など実に多くの消費財に使われています。ガス調理器やタバコの煙からも検出されます。ベニヤ板、樹脂合板、パネルボードなど家屋建材にも使われています。
 ホルムアルデヒドが犯人と指摘される健康上の問題は、目、鼻、のどの痛みなどの症状の他、ゼンソク、慢性呼吸器疾患など論議が続いているものも含めると広範囲に及びます。
 このホルムアルデヒドを除去するための、いちばんの方法はやはり24時間換気です。そして、次に頼りになるのが〈天然の換気〉ともいうべき観葉植物なのです。どうして観葉植物が有害化学物質の除去にも効果があるか、そのメカニズムを左図で説明しましょう。


観葉植物をやさしく育てるためのドクター・メモ

生育湿度と温度
○観葉植物は、非常にデリケートな生き物です。観葉植物の理想的な生育湿度は、人間とほぼ同じで35%から65%の間です。また、生育温度は18℃〜20℃の間です。
○この範囲を2〜3℃はずれても大きな被害はありませんが、夜間にはいくらか気温が下がったほうがよいようです。
○窓に近づけすぎるのはよくありません。窓ぎわの温度は室温よりかなり高くなったり低くなったりすることが多いからです。
○ストーブのそば、空調の温風・冷風のそばも避けましょう。温風にしろ、冷風にしろ、強い風を喜ぶ植物はありません。
害虫の予防
○観葉植物の生育でよく出くわす害虫は、ハダニ、コナカイガラムシ、カイガラムシ、アブラムシの4種です。いちばん大切なのは、植物を室内にいれる前に、まずしっかり調べることです。
○植物が好む環境を与えてあげれば、植物のストレスは減り、害虫の攻撃に耐える力を発揮しますし、害虫の駆除が必要になった時でも、低毒あるいは無毒の殺虫剤で十分効果があがります。
○こうしたマイルドな殺虫剤としては、植物を原料とする殺虫せっけん、外科用アルコールなどがあります。天然のピレトリンを含む除虫菊スプレーは、キク科の除虫菊の干した花から抽出したもので、比較的安全です。
水やり
○冬の水やりは、植物が休眠状態にあるからそれほど必要なしといわれていますが、空っ風が吹く地方では、冬に土がすごく乾燥してしまうので、水不足にならないようご注意ください。
○ただし、あまり水をやりすぎないようにしてください。水をやりすぎると根腐れを起こしたり、ミネラルが流れ出てしまうので肥料不足の要因にもなりますし、水受けや床の敷物にもカビを発生させてしまいます。また、土の表面がいつも濡れているとカビの原因にもなります。
葉をマメに拭いて、汚染物質の吸収能力を低下させない
○葉にホコリが積もると、葉の気孔(葉が呼吸する微細な開口部)をふさいでしまい、育ちが悪くなります。また、葉の気孔をふさがってしまうと空気中の汚染物質の吸収能力が低下してしまいます。
○水の噴霧もホコリが積もるのを防ぎますが、どの植物にとってもいちばんよい方法は、水で湿らせた布で葉を拭くことです。ただし、乾いたぞうきんややわらかいブラシを使ってはいけません。ホコリを飛散させてしまいます。

蒸散率・有害物質除去率の高い観葉植物ランキングキング
1. 評価Aランク 2. 評価Bランク 3. 評価Cランク 4. 評価Dランク 5. 評価Eランク

○ゴムの木(クワ科)
○アレカヤシ(ヤシ科)
○カンノンチク

(ヤシ科)

○幸福の木

(リュウゼツラン科)
○アオワーネッキー

(リュウゼツラン科)
○カマエドレア・ザイフリッツィー(ヤシ科)

○ポトス(サトイモ科)
○ポットマム(キク科)
○テーブルヤシ

(ヤシ科)

○ベンジャミン

(クワ科)
○ベゴニア

(シュウカイドウ科)
○ポインセチア

(トウダイグサ科)

○アロエ(ユリ科)
○アザレア(ツツジ科)
○シクラメン

(サクラソウ科)

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